Running Wild
こんにちは!技術満足室の青木です!
さて、オリエンテーリングシリーズも3回目になりました!
前回の最後に「オリエンテーリングは頭とテクニック次第では
自分より足の速い人に勝てる。」と言いました。
今回はそれについて書いていこうと思います。
まずオリエンテーリングでは下の左の図のように、
地図の〇から〇へ移動していきます。
そして、その間のルートは自由に決めることができます(右図)。
パッと見ると直進したほうが早そうですよね。
では、左巻き(A)・直進(B)・右巻き(C)それぞれのルートの断面図を見てみましょう。
確かにBは距離こそ短いですが、断面を見ると凸凹してますよね。
これは、ルート中に無駄なアップダウンが多いことを示しています。
AとCを比べると、Aの方がなだらかな所が多く走りやすそうです。
実際は森の中なので当然植物の生い茂っている部分があります。
例えば、ヤブが以下の図のように地図に表記されていたとしましょう。
※オリエンテーリングでは、地図の背景色で走行可能度を示しており、
白が80~100%、薄緑が60~80%、緑が20~60%、濃い緑が20%以下となっています。
白表記は普通にダッシュできるくらい走りやすいですが、
濃い緑表記は最悪突進しても跳ね返されます。草の壁ですね(体験済み)
さて、ではどのルートが一番速いと思いますか?
これは実は人によります。
登坂力の強い人はヤブの少ないCルートが速く、
ヤブ抜けが上手い人はAルートが速いでしょう。
もしかしたら、濃いヤブをものともせず(ほぼ無理ですが)、
スタミナが無尽蔵な人ならBルートが速いかもしれません。
これだけではまだどのルートを選ぶのかは決められません。
そこで、最後にルートのたどりやすさを考えます。
これが重要な決め手になったりします。
如何に速そうなルートであっても、実際にたどり切れず
迷子にでもなろうものなら、大幅なタイムロスになってしまいますしね(;^_^A
上の図では3つのルートなのかで一つとてもたどりやすいものがあります。
それはA!・・・・・・・・ではなくCです(‘ω’)
大きな理由は、途中までひたすら高いほうに進めばいいだけで、
ルートが単純化できるからです。
Cの後半で茶色い線の〇がありますよね。
これはピーク(周囲で一番高い場所)を示しています。
高いところへ登っていけば自然とそこに着きます。
(北に進もうとして南に進むとかしなければ・・・)
ピークまで行ったら、方角を確認して尾根上を降りていくだけで
目的地に到着!というわけです。
それぞれのルートにそれぞれの利点があります。
そのなかで、距離・走行可能スピード・明解さ等を顧慮して
自分にとってのベストルートを選びます。
ここでどのルートを選ぶかが、ヤブの中でもがくことになるか、
迷子になるか、スイスイ進めるかの分かれ道です。
つまり、Bを選んだ走力自慢の陸上選手よりも、
Cを選んだあなたの方が目的地に速く着くというわけです!!
足が速いだけでは勝てない。
知力と体力の融合スポーツ、それがオリエンテーリングです。
毎週どこかしらで大会が開かれているので、興味がある方はぜひ!(http://orienteering.com/index-j.htm)
また、9月末とまだ先の話ですが私の母校でも大会(9/29,9/30)を開くようなので
私も参加しようと思っています。
さて、長くなりましたがオリエンテーリングのシリーズ記事、これにて終了です!
無事9月の大会に参加できたら、またブログに書きたいと思います。
それでは!