初めてのマイカー
こんにちは、法人満足室の義夫です。
今回は、人生初めての車について語りたいと思います。
(昔語りが多いのは、年のせいと勘弁してください)
Y氏が最初にマイカー(エッヘン!)を持ったのは、大学3年生の時でした。
同じアパートの先輩が卒業する際にただで譲り受けたのですが、それが、
この日産バイオレットでした。
いろいろにくたびれてはいましたが、車は車です。学生には
贅沢品でした。
そして、今の車とは違った意味で楽しい車でした。
どんな点が楽しかったのか!?少し書いてみたいと
思います。
悪口のようにも聞こえますが、全て懐かしく思い出す
特徴です。
▼力が必要
なんといってもこの点が違うでしょう。パワステ無しです。
時速数十キロで動く1トンの物体の制御を全くの人力で行うのです!
良くも悪くも、ダイレクトに外部の力を感じ取れました。
轍があればハンドルを取られ、高速で横風が吹けばフラフラと
ゆれ、駐車場で低速で動いている時は、両手で力を込めないと
ハンドルが回りません。
特に、高速道路での直進安定性は悪く、100km/hを超えると
ハンドルの接地感がなくなり、キンコン、カンコンの
速度超過警報の音とともに車内にそこはかとなく
「事故?の予感??」が満ちてきました。
その後、乗り継いだ車たちは、年代を経る毎に安定性が増し、
もうそんな怖い思いをすることもなくなりましたが、その分、
つまらなくも感じます。人間って、ほんと勝手ですね。
▼賑やか
特別爆音ってわけでもないですが、今の車の様にピシッと遮音されて
いるわけでもありません。
60~70km/h位にエンジンの共振点があり、カタカタと社内が
揺れます。カーステは電源系のノイズを拾い、常にジジジーと
雑音交じりです。
風切音だって盛大になります。
でも、おしゃべりしてると、特に気にもなりませんでした。
▼気軽にDIYできる
元がタダで手に入れた車なので、気軽にDIYしました。
錆びているところがあれば、パテ埋めして塗装し、
ヘッドライトが暗ければ、遮光版を外してしまい、
パワーが足りなければ、排ガス対策をこっそり
外してしまいました。
今乗ると、きっと快適性の低さが目についてしまうと
思いますが、当時の自分の行動範囲を拡げ、運転
することの楽しさを教えてくれた一台でした。
・・・といろいろ活躍してくれた愛車でしたが、
ある徹夜明けの朝、運転をあやまり、一時停止の
標識に激突!フロントはクワガタの様に中央が
へこみ、ボンネットから白煙を吹いてその生涯を
閉じてしまいました。
ありがとう、バイオレット!
君のその雄姿を忘れない!