さくらの季節
2020.05.14
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こんにちは。
総務の高嶋日向子です。
桜は春も終わりのころにさく
八重桜が一番好きです。
小さい頃はぼてっとした丸いお花が
色濃くたくさん咲いて
重そうに枝が垂れているところを
いくつか頂いて
母が桜の塩漬けを作ってくれていました。
一年漬けた桜にお湯を注いで桜茶にして
採った時のピンク色がそのまま残って
漬かっていたりするととてもうれしくなります。
やはり桜はいいものですね。
かの有名な平安時代の歌人在原業平もこのような歌を残しています
「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」
現代語訳すれば
「この世の中に、全く桜というものがなかったなら、
春を過ごす人の心はどんなにのどかであることでしょう。 」
といったところでしょう。
桜が咲きそして散るまで、気になって落ち着かない。
桜の素晴らしさを読んだこの業平の歌ですが
まさに今の世情を表しているよう。
今年は、桜が満開なのにお花見もできず…
公園にすら立ち入れませんね
せっかく咲いたチューリップもすべて刈り取られてしまう始末
かえって桜がきれいに咲けば咲くほど
人の心は穏やかではなくなるようです。
桜の方も、見てくれる人いなくて
寂しそうに思えます。
早くお花見が楽しめる日々が戻ってきますように。
そして皆さんの春が戻ってきますように。