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2025年注目の10Gbps光回線とは?従来の光回線との違いを徹底解説

2025.10.28 未分類

こんにちは、スピーディア技術満足室です。

最近、光回線の広告やWebサイトで「10Gbps」という文字をよく見かけませんか?「光回線を10Gbpsに変えたら本当に速くなるの?」「1Gbpsと10Gbps、どっちを選べばいいの?」といった疑問を持つ方も多いと思います。

各通信事業者が積極的にサービス展開を進めていて、確かに10Gbpsは今のトレンドになっています。ただ、すべての人に今すぐ必要というわけでもありません。大切なのは、自分の使い方に合った回線を選ぶことです。

今回は、10Gbps光回線について、従来の1Gbps光回線と何が違うのか、それぞれどんな人に向いているのかを、できるだけわかりやすく解説していきます。

【10Gbps光回線とは?】
10Gbps光回線とは、インターネット接続時の最大通信速度が10Gbps(10ギガビット・パー・セカンド)の光ファイバー回線サービスのことです。

従来、一般的だった1Gbps(1ギガビット・パー・セカンド)の光回線と比べて、理論上は10倍の速度でデータの送受信が可能になります。「10ギガ」や「光クロス」といった名称でサービス提供されることもあります。

NTT東西の「フレッツ 光クロス」をはじめ、NURO光、auひかり、eo光、So-net光など、主要な通信事業者が2020年頃からサービスを開始し、2025年現在では提供エリアが急速に拡大しています。

【なぜ今、10Gbpsが話題になっているのか?】
私たちのインターネットの使い方は、ここ数年でかなり変化してきました。NetflixやAmazon Prime Videoで4K動画を見るのが当たり前になったり、オンラインゲームのグラフィックがどんどん綺麗になったり。在宅勤務でZoomやTeamsを使う機会も増えました。

こうした変化に合わせて、各通信事業者が10Gbpsサービスのエリアを広げています。料金も以前と比べると手頃になってきていて、1Gbpsプランより月1,000円〜1,500円くらい高い程度で使えるようになってきました。

実際、10Gbpsへの移行は確実に進んでいます。ただ、それが誰にとっても今すぐベストな選択かというと、そうとも限りません。

【10Gbpsと1Gbps、実際どう違う?】
まず基本的な速度の違いについてご説明します。1Gbpsは1秒間に約125メガバイトのデータを送受信できる速度で、10Gbpsはその10倍、約1,250メガバイトです。

数字だけ見てもピンとこないと思うので、実際の利用シーンで比較してみましょう。

■ 日常的な使い方での違い
例えば、10GBくらいの大きなファイルをダウンロードする場合、1Gbpsだと1分20秒くらいかかりますが、10Gbpsなら8秒程度で終わります。

4K動画を見るだけなら、実は1Gbpsでも全然快適です。Netflix推奨の速度は25Mbps程度なので、1Gbps(1,000Mbps)あれば余裕があります。家族4人が同時に4K動画を見ても問題ありません。

ただ8K動画となると話は別で、1Gbpsだと少し厳しいですが、10Gbpsなら余裕で楽しめます。

【それぞれどんな人に向いている?】
■ 10Gbpsが活きる使い方
正直なところ、10Gbpsの恩恵を存分に受けられるのは、かなり限られた使い方をする人たちです。

動画編集を仕事にしている方なら、10GBの動画ファイルをクライアントに送るのに8秒で済むのは大きいですよね。クラウドストレージとのやり取りも格段に速くなります。

YouTubeやTwitchで配信活動をしているゲーマーの方も、100GBを超えるゲームのダウンロードが10分くらいで終わるのは魅力的なのではないでしょうか。配信品質の安定も見込めます。

また、家族が5人以上いて、みんながそれぞれ高画質動画を見たり、ゲームをしたり、オンライン会議をしたり…という環境だと、10Gbpsの余裕は心強いです。

■ まずは1Gbpsから、という選択
一方で、普通にWebサイトを見たり、メールをしたり、HD画質や4K画質で動画を楽しんだり、たまにビデオ会議をする程度なら、1Gbpsで十分快適です。

一人暮らしや二人暮らしの方、家族がいても同時に使う機器がそこまで多くない方なら、わざわざ10Gbpsにしなくても問題ありません。

また、10Gbpsにするには月額料金の差だけでなく、対応機器への投資も必要になります。まずは1Gbpsから始めて、本当に必要性を感じたら10Gbpsへの切り替えを検討するというのも一つの選択肢です。

【知っておきたい10Gbpsの「隠れたコスト」】
10Gbpsと1Gbpsの料金を比較してみましょう。戸建てタイプで見ると、1Gbpsプランは月額5,000円〜6,000円程度、10Gbpsプランは月額6,000円〜7,500円程度です。年間にすると12,000円〜18,000円くらいの差になります。

ただ、10Gbps回線を契約しただけでは、実はその速度は出ません。対応した機器を揃える必要があります。

具体的には、10Gbps対応のルーターが15,000円〜40,000円。それからCAT6A以上のLANケーブルが何本か必要で、これが合計3,000円〜5,000円ほど。パソコンによっては10Gbps対応のネットワークカードも必要になり、これが10,000円〜30,000円。

合計すると、だいたい3万円から7万円くらいの出費を覚悟する必要があります。月額料金の差と合わせると、初年度は4万円〜9万円くらい多く払うことになる計算です。

この投資に見合うメリットが自分の使い方で得られるかどうか、よく考えてから決めることをおすすめします。

【賢い選び方のコツ】
個人的におすすめしたいのは、いきなり10Gbpsに飛びつくのではなく、まずは1Gbps回線を最適化することです。

例えば、IPv6(IPoE)という新しい接続方式に切り替えるだけで、夜間の混雑時でも速度が安定するようになります。これは、多くのプロバイダが無料か低額で対応してくれます。

それから、プロバイダ選びも大事です。同じ1Gbpsでも、設備が充実しているプロバイダとそうでないプロバイダでは、実際の速度がかなり違います。

ルーターも、10Gbps対応でなくても、Wi-Fi 6に対応した5,000円〜15,000円程度のものに買い替えるだけで、体感速度は結構変わります。

こうやって1Gbpsを最適化してみて、それでも物足りないと感じたら、そのタイミングで10Gbpsを検討するのが賢いアプローチだと思います。

【今後の見通し】
10Gbpsサービスは、確実に普及していくでしょう。

2025年から2027年にかけて、提供エリアは主要都市の80%以上に広がると言われています。集合住宅での対応も進んでいますし、対応機器の価格も下がってくるはずです。

8K動画やVR/ARコンテンツがもっと一般的になったり、クラウドゲーミングが本格的に普及したりすれば、10Gbpsの価値はさらに高まります。

ただ、だからといって焦る必要はありません。自分の使い方に合わせて、必要になったタイミングで切り替えることが大事だと思います。

【まとめ】
10Gbps光回線は確かに魅力的ですが、すべての人に今すぐ必要というわけではありません。

動画編集やゲーム配信を仕事にしている方、家族が多くて同時接続数が多い方、これから最先端のVR/ARコンテンツを楽しみたい方には、10Gbpsの恩恵は大きいでしょう。

一方で、一般的な使い方なら1Gbpsでも十分快適です。まずは1Gbps回線を最適化してみて、それでも物足りなければ10Gbpsを検討する、という段階的なアプローチが賢明だと思います。

月額料金だけでなく、初期投資や自分の利用スタイルもよく検討したうえで、最適な選択をすることが大切です。

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