音楽データのレスキュー | スタッフブログ

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音楽データのレスキュー

2019.06.05 未分類

こんにちは〜技術満足室の橋村です(^ ^)

今回も困った時に助かる技術的なお話を一つ。。

とあるところにApple ipod classic(160GB)がありました。

言わずと知れたスティーブ・ジョブスが存命な時、アップルを経済的に

救った商品の一つであるMusicプレーヤです。

10年以上前のこのプレーヤには、昔々チェックインした古い音楽データが入っていて、再生はできますが今になってはこのiPodにチェックインした元のパソコンはすでに他界し、今のパソコンに繋いでも電気製品の運命である部品の経年劣化のため認識中にipodがリブートしてしまう状態です。

iPodにはディスクモードというUSBメモリのようにただ単に記録媒体としてパソコンから認識できるモードがあります。

まずはこれでMacにreadonlyでmount接続してrsync/tarなどを試してみたのですが全く進まずバックアップが取れませんでした。どうもハードディスクの管理テーブルあたりで読み出しエラーが多発しているのかファイルシステムとして扱うとどうしてもtimeout的なエラーが多発してリカバリーできそうにありません。

そこで、取り出したるは、ddrescue なるツールです。

このツールはハードディスクの頭からブロック単位で読み出していく(通常は、ファイル名から管理テーブルでファイルの場所を確認し、その管理データを展開してあちこちに散らばっているデータを集めてきて一つのファイルを取り出すという色々面倒なことをOS側がやったあとやっと中身が見える)というシンプルでかつこういった復旧などをする場合には有効なツールです。また、ある部分が読めない時もそれはそれとしてマップファイルなる場所に読めなかったという履歴だけ残してどんどん次に進んでいってくれます。Windows/MacOSなどはエラーを無視してどんどん進むという概念はあんまりなくひたすらリトライしてそのうちプログラムを中断してしまいます。

MacOSの場合は、こんな感じでddrescureをインストールします。

あとは、Terminal(コマンドライン)を開いて、

ddrescue /dev/diskXs1 ipod.dmg mapfile

という感じです。(デバイスファイル名はMacの環境で違うよ)

そうした結果、三日間かかりましたが、全部のデータがipod.dmgに収まっていました。

.dmgファイルはMacOSでは仮想ハードディスクとしてすぐに認識できてダブルクリックすれば中のファイルたちを確認できます。

後は、iTunesより認識した隠しディレクトリにあるデータの「iPod_Control」フォルダ内の「Music」を取り込むことで復活の呪文が成功しました。

もちろん、このツールは、通常のUSBメモリーやUSB増設ディスク、メモリカードが壊れた際にもうまく決まるととっても楽にデータが復活できます。

追伸)3Dプリンタのデータを作ろうとMacBook Air/Fusion360でお家のニャンコの「ゆうきくん」コースターを作ろうと頑張っているのですが投入データが3MBを超えてきた時点で僕もMac Book Air (2018)ではクリックするたびにレインボーカーソル(虹色のマウスカーソルがくるくる回る)が発生して遅々として進まなくなりました。1.6GHzのCore i5では限界でしょうか。

(;_;)

速いデスクトップ機をなんとか入手しなければ。。。。