風邪(3)
こんにちは。技術満足室の青木です。
書き始めた時はこんなに長くなると思わなかった風邪のお話の続きです。
私は風邪薬はあんまり使いません。
というのは、風邪薬は「風邪を治すための薬ではない」からです。
前々回のたとえ話のように風邪をひいた時の状況を
免疫機能(味方チーム)と風邪菌(敵チーム)の野球の試合に置き換えます。
免疫チームと風邪菌チームの激しい攻防により、
もちろんグラウンドがどんどん荒れていきます。
この荒れこそが、鼻水・咳・のどの痛み・高熱などになります。
ここで、風邪薬を飲むと何が起きるかというと・・・
なんとグラウンド整備が始まります!
荒れたグラウンドがトンボで均されていく
= 鼻水・咳・のどの痛み・高熱が治まる
ということが起きるわけです。
風邪で苦しいときの症状が楽になるのだから、良いことのように思えますよね?
ところがどっこい、良いことばかりではないことがあります。
実際、試合継続中にグラウンド整備されたら邪魔ですよね。
身体の中では必死に風邪菌を死滅させようと、免疫機能ががんばっているのですが
風邪薬はこれを抑えることになります。
なので、風邪を治そうと思って風邪薬を飲むと症状が長引く場合があります。
風邪薬はあくまで「風邪 v.s.免疫機能で生じる症状を軽減する薬」ということです。
これが、私があまり風邪薬を使わない理由です。
(他にも理由はありますが長くなるのでカット!)
しかしながら、咳・鼻水に関しては体力も消耗しますし、
なにより寝付けない(良質な睡眠がとれない)原因になるので
症状がひどい場合はもちろん服用したほうが相対的なメリットが大きいです。
あと、風邪は治ってるのに咳が長く続く場合は、
喉が刺激に対して敏感になっている状態なので、
咳喘息等になってしまう前に咳止め錠を飲むのはアリです。
私が風邪薬を飲むのは大体↑の2パターンに当てはまる時です。
あとは何が何でも動かなきゃいけない時くらい(例えば修論発表当日とか)。
解熱剤はダイレクトに免疫機能がおとなしくなっちゃうので
使うのはよっぽど酷いときだけにしたいところです。
薬は用法・用量を守って「効能をしっかり理解した上で」
本当に必要な時に服用していきたいですね。