手抜き仕込み味噌/技術満足室・佐々木真弓
先日、技術満足室の佐藤さんから味噌の話が出ていたので、手抜きな仕込み味噌を紹介します。
昔は祖母が作った味噌をもらっていたのですが、もう自分で作る以外に手作り味噌を入手する手段がなくなりました。
が、大豆をふやかすところから作るのはさすがに厳しいので、仕込み味噌を直接購入してみました。
美里町(旧小牛田町)にある鎌田味噌醤油さんのものです。仕込み方の紙もお願いするとつけてくださいます。
届いたら紙の通りに仕込む(来た味噌を丸くして樽に投入する)だけです。
どうしても雑菌がはびこりやすいので、私は味噌を仕込むポリ樽はまず熱湯で消毒してから、味噌を投入後、上にラップをかぶせ、重石はアルコール消毒をします。その後大きなビニール袋に包んで物置に保管します。
数か月すると食べられるようになります。
食べる分を取り出すたびに、味噌を平たくして、樽の周りについてしまった味噌はキレイにふき取り、その後、周りをアルコール消毒します。
樽の外側や蓋もそのタイミングで熱湯消毒もしくはアルコール消毒し、再び大きなビニール袋に包んで保管します。
なぜこんなに雑菌に敏感になったかというと、子供のころから祖母にもらっていた味噌にこのような処置をしなかったため、思いもよらないような色や味になり、とても悲しかったからです。
この方法を試してからは、雑菌にやられることなく、おいしい味噌を食べられています。
ただ、仕込み味噌は豆粒が大きいため、そのまま溶いて味噌汁にすると家族から苦情が出ます。
対策として、味噌の粒がつぶれるように(ダジャレではありません)ラーメンを煮るような大きめの味噌漉しを使ってお玉でつぶして、最後に味噌汁に混ぜてまるごと食べます。
2歳になった子供もこの味噌汁が大好きで、よく飲みます。味噌汁の他にもいろいろな料理に使えて便利です。
味噌づくりは重いものを持ち上げたり、面倒なこともありますが、お店で添加物を気にして面倒な思いをして選んでくるより、安心して食べられるので、できるうちは続けていきたいと思っています。